＊大正１２年の卵価格

・ここでは、「関東大震災」発生直後（大正１２年９月）の新聞（大阪朝日新聞）から、当時の卵価格に関する記事を見て行きます。（＊2004.07.19追加）

・（資料提供：兵庫県三木市 岩谷義隆氏）

�@ 震災（９月１日）発生直後の記事

「大阪朝日新聞」のロゴの下に、当時の新聞価格
が見えます。

（�Aに拡大を示す）

�A 「新聞購読料」表示部分の拡大

新聞購読料（本紙定価）１ヶ月（一箇月）が１円（壱円）の表示が
あります。


＊右から、一部：五銭、一箇月：壱円、三箇月：弐円九拾五銭
　 ６箇月：五円八拾五銭

�B 「たまご１個１円」の記事

当時の商人の商魂の逞しさをうかがわせる記事。

「玉子、サイダーを１円（１ヶ月の新聞購読料に
相当）で売る憎むべき商人」とある。


＊以下、記事の概要（マーカー部分）

・中には幾多の奸商（かんしょう：展示即売、いわ
ゆる屋台のこと）があり、官憲と有力団體（ゆうりょ
くだんたい）では、これが取締と絶滅について奔走
している。

・火災のため煮沸したサイダーを、１本１円ないし
１円５０銭で売りつける乱暴なものもある。

・一日（９月１日の震災発生日）の午後には、「青
島玉子」１個１円で売り廻り、それが羽が生えて
飛んだ（飛ぶように売れた）などの事実があった。