「孵化の過程」

孵化の過程

・以下に鶏卵における孵化の過程を示す。有精卵を孵卵器に入卵し、温度３８±１℃、湿度６５±５％に設定したものである。

① ４日目

入卵から４日目には心臓が発現し、鼓動が認められる。

② ８日目

羊膜、尿膜が著しく発達し、羊膜、尿膜が収縮運動を始める。
液状卵黄は多量にあるが、卵白は認められない。

③ １１日目

胚の発育は急速となり、羽毛の発生が認められる。
また、血管の発達しているのがよく分かる。

④ １５日目

胚の羽毛が明らかになり、嘴（くちばし）が気室に接し、羊水が
最大量となる。
液状卵黄は外見上、ほとんど認められない。（ヒヨコの体内に包
み込まれている）
胚の脚の角化が認められる。

⑤ １８日目

胚の呼吸器、循環器が完成する。しかし、この段階では
まだ肺呼吸は行われない。

⑥ ２１日目

入卵から２１日目に孵化（ふか）を迎える。
２０日目でヒヨコはクチバシで一部を破殻（カラを破ること）し、
肺呼吸を始め、ショウ尿膜による呼吸は止まる。

＊孵卵場での、たまごの孵化の様子を、こちらで詳細に写真で紹介しています。（＊イセファーム那須孵化場にて撮影）