＊加工卵に関する統計

ここでは、液卵や粉末卵などの「加工卵」に関する様々な統計情報について見ていきます。
出典は（株）全国液卵公社が平成１３年３月にとりまとめた「加工卵の流通調査」です。この調査は、農畜産業振興事業団 補助事業として実施されたもので、加工卵専門業者９社およびＧＰセンター６４ヶ所分が集計対象となっています。（集計対象が全業者ではないことに注意して下さい。但し、大規模加工業者はすべて含まれており、大きな乖離はないものと思われます）
（＊2001.08.20追加）

（１） 加工卵生産量の推移

・以下に「加工卵生産量」の年次別推移を示す。（単位：トン）

（２） 液卵の月別生産量推移

・以下に「液卵」（全卵）の月別生産量推移および対前年比（平成１３年を１００としたもの）を示す。（単位：トン、％）

＊【注】この表は、平成１２年と前年ともに生産実績があり、かつ月別生産量の明確なものについてのみ集計し、比較したものである。

（３） 鶏卵流通量に占める加工卵割合の推移

・以下に、わが国の鶏卵流通量（出荷量）に占める「加工卵の割合の推移」を示す。

・【注１】：表中の「加工卵生産量」（殻付換算）の換算係数は、生液卵１．２倍、凍結液卵１．２倍、乾燥卵 全卵４倍、乾燥卵 卵黄/卵白８．５倍である。（８．５倍は乾燥卵黄７倍と乾燥卵白１０倍との算術平均） このため、上表（１）の「加工卵総生産量」の数値とは合致していない。 【注２】：表中の「輸入量」（殻付換算）の換算係数は、凍結全卵および卵黄 １．２倍、卵白 １．２７５倍、全卵粉 ４倍、卵黄粉 ３倍である。 【注３】：平成５年の（ ）内数値は、ＧＰセンターのアンケート調査対象数が増加したものを基に修正したものである。

＊掲載の数値は、（株）全国液卵公社がとりまとめたデータである。単位：トン

（４） 液卵の販売価格

・平成１２年の液卵（全卵）の販売総平均価格は、一般殻付卵価格が前年より０．４％下がったことから、液卵専門業者の生液全卵、凍結全卵の総平均価格は下がっているが、ＧＰセンターの総平均価格では、凍結全卵は下がり、生液全卵は上昇して、異なった変化となっている。

・「液卵専門業者の販売価格」について：生液全卵と凍結全卵の総平均販売価格は、ともに前年より下がっているが、その販売価格の業者間の差はかなり小さくなり、平均価格の最高と最低の価格差は、生液全卵で５１円（前年と同じ）、凍結全卵では９０円（前年は８８円）となっている。

・卵黄の平均販売価格では、生液卵は前年（平成１１年）より１３円高く、凍結卵では１円安くなっている。また、卵白の平均販売価格では、前年より生液が５円安く、凍結が６円安くなっている。

・「凍結全卵の月別販売価格と品質格差」について：凍結全卵の販売価格は、「殺菌」製品と「未殺菌」製品で価格の推移が異なっている。最高価格と最低価格の差は、「殺菌」製品が１０円であったのに対し、「未殺菌」製品は５０円と大きくなっている。

＊下表に、平成１２年の液卵（全卵）の販売価格について示す。（調査対象業者についての価格）

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