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講演要旨Ｎｏ．６ |
| 演 題 | . 「ニワトリ卵黄膜外層タンパク質VMO-Uの抗菌活性」 . |
| 演 者 | 木戸詔子、土居幸雄、謝名堂昌信 （京都女子大・食物栄養） |
| １．目 的 | |
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| ニワトリ卵黄膜は内層と外層の２層からなり、外層には溶菌活性をもつリゾチームの存在が知られている。 VMO-U（vitelline membrane outer layer protein-U）も外層に存在する塩基性単純タンパク質であるが、今回このVMO-U がデフェンシン様の強い抗菌活性を示すことを見い出したので報告する。 . . |
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| ２．方 法/結 果 | |
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| VMO−Uは６個のS-S結合を含む８２個のアミノ酸残基からなり、その一次構造を解析すると、相同な配列を持つ２つのドメイン からなることが予想された。既知タンパク質の配列と比較してみると、このドメインは、いくつかのデフェンシンと強い相同性が 示された。 デフェンシンは塩基性ベプチドで膜構造の破壊により抗菌活性を示すことが知られている。そこで、VMO-Uの抗菌作用を、鶏 卵の代表的汚染細菌であるマイクロコッカス（グラム陽性）と大腸菌（グラム陰性）を用いて調べた。 その結果、抗菌作用を示すラクトフェリンやリゾチームよりはるかに強い抗菌活性を持つことが判明した。VMO-Uは精子のアク ロシン阻害作用も持つので、VMO-Uはデフェンシン様抗菌活性を示すプロテアーゼインヒビターであるといえる。 . |
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