*ゴトウ 交配種「さくら D」について


以下に「(株)後藤孵卵場」(岐阜県岐阜市)が平成12年8月に作出(開発)した、ゴトウ 交配種「さくらDタイプ」の特徴および各種経済能力を示す。 (*2K.09.30追加)
(掲載内容は、後藤孵卵場発行の「繁栄する養鶏」誌 平成12年8月号からの抜粋)


(1) 新型交配種「さくら D」の概要

・飼育環境変化に強い、抗ストレス能力が高い鶏種で、どの飼育様式の養鶏場においても飼いやすい。
・丈夫な卵を産む鶏の改良により、卵の商品化率を向上させた。特に、産卵後期の卵殻質低下が少ない鶏種である。
・各種鶏病に対する抵抗性の向上を図り、ヘンハウスでの経済能力の高い鶏種である。
(2) 新型交配種「さくら D」の特徴

・卵殻は美しく、濃いさくら色で、卵殻が強い最高品質の「さくらたまご」です。
・産卵率90%以上が22週間以上続き、年間産卵率は86.4%、年間産卵数は315.5個であり、ヘンハウス産卵数は310.5個です。
・年平均卵重は62.9gで、サイズバランスが良く、M、L、LLの年間生産割合は78.2%です。
・年平均採卵量は54.4gで、55g以上の採卵が32週間持続します。
・50%産卵日令は147日で、卵重も産卵初期から大きく、後半期の過大卵が少ない鶏種です。
・血斑、肉斑は少なく、ハウユニットも良く、卵黄の大きい卵です。
・成鶏1日1羽当りの飼料摂取量は115.0gで、飼料要求率は2.11です。
・性質が温順で、尻つつき、脱肛の発生が少なく、成鶏時残存率は95%以上です。
・各種鶏病に対する抵抗力があり、寒暑などのストレスに強い鶏です。
養鶏の専門用語に関する解説は、こちらをご覧ください。
(3) 新型交配種「さくら D」の各種経済能力

各種経済能力
体 重 初産時(147日令) 1.66Kg
成鶏時(300日令) 2.02Kg
50%産卵日令 147日
平均産卵率 86.4%
年間産卵数 315.5個
年間産卵量 19.8Kg
1日1羽採卵量 54.4g
ヘンハウス 産卵数 310.5個
産卵率 85.1%
採卵量 53.5g
育成率 98.0%
成鶏時生存率 97.0%
成鶏時残存率 95.3%
卵 重 初産時 49.4g
年平均 62.9g
卵 質(300日令) 卵殻色 淡褐色(さくら色)
卵殻質 良 好
卵殻の厚さ 0.35mm
卵殻強度 3.3〜4.0Kg
ハウユニット 80〜85
飼 料 育成期間 7.8Kg
成鶏1日1羽 115.0g
成鶏年間 42.0Kg
飼料要求率 2.11
【注】
・成鶏飼料はCP18.0%、ME2,860カロリー(年平均)とする。
・育成期間:餌付0日令から50%産卵日令の前日まで。
・年間(成鶏):50%産卵日令から365日間。





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