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国内最大の液卵工場（続き） |
N 液卵の容器への注入（充填工程）
液卵が金属製の缶の容器に注入されている
様子です。
写真中央の上部のパイプから缶に液卵が注
がれているのが見えます。
この製品は「凍結液卵」として急速冷凍される
ため、短時間で冷却できる金属の容器が使わ
れています。
凍らせずに冷蔵の状態で出荷するときにはプ
ラスチック製の容器が使われます。
（＊窓越しに撮影）
O 容器の搬送
缶に充填されたれた液卵がローラーのレールを
通って運ばれている様子です。
写真の手前から２つ目のレールの上を容器が
通過しているのが見えます。
右側の仕切りの向こう側が、先ほど缶に液卵を
充填していた部屋です。
P 充填された容器
液卵が充填された容器（缶）が、このマシンで
運搬用のパレット上に積み重ねられていきます。
冷凍室で速く冷えるように容器を積み重ねる段
が変わると、自動的に缶の位置をずらすように
なっています。
Q 冷凍室
液卵が充填された缶は、この冷凍室で急速冷凍
され、保管されます。
液卵は急速冷凍することにより、数ヶ月〜１年間
品質が保持されます。これにより、たまごが品不
足のときや価格が急騰したときの原料価格を一定
（価格を抑える）にする効果があります。
ここで製造された製品は、「太陽化学（株）」を通じ
てマヨネーズ工場や卵加工場などに出荷されてい
ます。
@ 冷蔵液卵用プラスチック容器
冷凍用の液卵では、冷却速度を速めるために
金属製の容器（缶）を用いていますが、冷蔵用
（チルド）の液卵では、プラスチック製の容器が
用いられています。
この写真は、冷蔵用液卵のプラスチック容器の
一例です。
A 紙パック詰め液卵製造ライン（その１）
この装置は、紙パック（牛乳パックのような容
器）に液卵を充填する装置です。
装置にセットされた折り畳まれた状態の紙パッ
クをこの装置内で組み立てて、その中に液卵
を充填し、密閉します。
B 紙パック詰め液卵製造ライン（その２）
上記の写真Aの装置にある紙パックのセット
場所です。
液卵用紙パックが折り畳まれた状態で重ねて
セットしてあるのが見えます。
この紙パックは、写真奥の方に１枚ずつ取り
込まれて液卵が充填、密封されます。
この写真のパックは、「製菓用の殺菌凍結卵
白」のもので、牛乳パックと同じ1リットルサイ
ズのものです。
C 紙パック詰め液卵の製品例
紙パック詰め液卵の製品例です。
この製造ラインで取材時に製造されていたの
は、写真の左端の「殺菌凍結液卵（製菓用）」
です。
この他に「殺菌凍結全卵」、加糖（砂糖を加え
た）の「殺菌凍結卵黄」、出し汁を混入した「茶
わん蒸しの素」などの製品が作られています。
D 紙パック詰め液卵製造ライン（その３）
紙パック詰め液卵を箱詰めしている様子です。
製造された（パック詰めされた）液卵は、直ち
に箱詰めされます。
E 紙パック詰め液卵製造ライン（その４）
紙パック詰め液卵の製品荷姿です。
この状態で、製品により冷凍または冷蔵で
保管、出荷されていきます。
この写真は、「殺菌凍結卵白（製菓用）」の
パッケージです。
F 品質管理室（その１）
三州食品（株）の工場内にある「品質管理室」
です。
まるで学校の実験室のように広く、様々な測定
器具や測定装置が設置されています。
「液卵工場」は、割卵した生たまごを取り扱うた
め、衛生管理、品質管理には非常に神経を使っ
ています。
G 品質管理室（その２）
品質管理室にあるハウユニット測定装置です。
「ハウユニット」は、濃厚卵白の高さをもとに鮮
度を判定するもので、従来はコンパスに似た
測定器がありますが、この写真の装置は自動
測定ができるマシンです。
ここでは、液卵の原料となる原卵の鮮度測定
を行なっています。
H 品質管理室（その３）
製造中の液卵のサンプルの検査を行なって
いる様子です。
工場から検体が「エアーチューブ」（工場内に
設置してある直径１５ｃｍくらいの空気管で真
空圧を利用して書類や検体を搬送する装置）
により、即時に「品質管理室」に運ばれてきま
す。その検体は、直ちに検査されます。
品質管理室は、工場内で高い権限を持ってお
り、万一、品質に問題があるものを発見したと
きには、製品出荷を差し止める権限を持ってい
ます。
I 品質管理室（その４）
品質管理室の隣に設けられている無菌室の
様子です。
ガラスで仕切られた内部で、検体の培養検査
などが行われます。
このような厳重な品質管理のもと、高品質な液
卵が製造、出荷されています。
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